
特長
工作教室(タミヤロボットスクールメカニックコース)は、工作という作業をとおして子どもたちが主体的に学ぶ力を身に付けていくことを目的としています。子どもたちの遊びが多様化した今日、道具を使って手を動かして何かを組み立てる、という遊びは減っているそうです。工作は、説明書どおりに組み立てて完成品を手に入れることが目的ではありません。説明書の意図を正しく理解、図と実物を見比べる洞察、道具を上手に使う工夫、などロボットを組み立てるプロセスにはたくさんの試行錯誤、失敗が待ち受けています。でも、この試行錯誤こそが工作というプロセスの最大の成果です。失敗して後ろ向きになってもあきらめることなく続けることでロボットを完成、期待どおりに動いたときのうれしさは別格です。また、カリキュラムには、組み立てたロボットを自らのアイデアで改造していく創意工夫の要素、改造したロボットを使って公式競技で勝利を目指す競技要素、が組み込まれていて、もっと工夫したいという探究心やコミュニケーション能力などの人間力が自然に育まれるよう考えられています。
※本講座は、タミヤロボットスクール運営本部とのFC契約のもと、プログラミング広場がタミヤロボットスクールメカニックコースカリキュラムを工作教室として実施しているものです。
工作道具
工作でおもに使用する道具はドライバーとニッパーです。ケガの恐れが高い道具、例えばカッターナイフ、はんだごてなどは使いません。
そして、組み立てのちょっとしたコツ、注意点、失敗しない手順、ワンポイントアドバイスなど、教材附属の説明書だけではわからない組み立てのヒント満載の専用テキストが準備されます。

また、これら道具や専用テキスト、教材、作ったロボットなどを収納できる大きめサイズの工具箱も準備しています。
工作のしかた
工作教室は「タミヤロボットスクール メカニックコース基礎クラス」を1年間に渡って受講していきます。
「タミヤロボットスクール メカニックコース」は、タミヤ楽しい工作シリーズを教材として利用し、専用テキストを使った構成により、機械のしくみ、構造を学習できるよう工夫されたカリキュラムです。
カリキュラムの後半では、作り上げたロボットを競技用に強化、改造し、公認競技大会を目指します。競技大会出場という大きな目標が設定されているため、競技を通じて体験した課題を自ら解決していく力が求められるとともに、仲間との共同作業でチームワークを自然に学べます。
タミヤロボットスクール メカニックコースのWebサイトです。
工作は、専用テキストを子どもたち自身で読みながら、ニッパーでパーツを切り出してはめ込む、ドライバーでタッピングビスを使って固定する、ギヤボックスをドライバーを使ってネジで固定しながら組み立てる、といった作業を自分のペースでやっていきます。講師は、最初に工作作業全体の流れ、道具の使い方を説明し、工作が始まると子どもたちの様子を見ながら、困っている子どもたちにアドバイスを送ったり、組み立ての一部を手伝ったりして、全体として遅れが出ないよう講座を進めていきます。
カリキュラム
- Unit1(全2回) ミニロボットの製作(ぷるぷるテントウムシ)
基礎知識・技能の習得
工具の正しい使い方や、説明書を読み取り、手順をイメージして効率よく作業を進める、ことなどを楽しく学びます。
- Unit2(全4回) ミニロボットの製作と改造(アームクローラー工作セット)
基礎知識・技能の習得
引き続き、工具の正しい使い方や、説明書を読み取り、手順をイメージして効率よく作業を進めることを製作を通じて学びます。
- Unit3(全12回) 大型ロボットの製作(リモコンロボット製作セット)
自ら学ぶ力
工程を各部ごとで丁寧に理解を深めながら製作をすすめていきます。自分がロボットのどの部分を製作しているのか、どういった動きや働きをするのか機械の基礎を体験を通して学びます。
また、うまく作動しなかったときの原因追及や課題解決を最大の学びのポイントと位置付け、主体的に学ぶ力を養います。
- Unit4(全6回) 大型ロボットを競技用に強化、改造(公認競技大会に出場)
創意・工夫する力
機械の基礎がしっかり出来上がった上で、一人ひとりの発想や創造性を引き出しながら、それを形にするための論理的なプロセスで思考させることを促します。
また競技に挑戦することで得られた課題を自ら考え解決していきます。この試行錯誤によりアイデアを具現化できる力が習得できます。